なかなかご紹介できずにいましたが、私が立ち上げた「共に生きる会」の副代表として、また、私どもの一般社団法人京都映画芸術文化研究所 (おもちゃ映画ミュージアム)の監事としても力を貸してくださっている谷進一監督の新作『ヒゲ校長』のクラウドファンディングが4月3日まで実施中です。ぜひお力をお貸しください!!!!!
手話を否定し、口話が推し進められる中にあって、子どもたち一人ひとりの能力、障害の程度に応じて、「口話法」「口話、指文字、手話の混合法」「手話と指文字」を用いられるようにしようと取り組まれた実在の校長先生、高橋潔さんの人生を描いた映画です。
2017年7月に当館でもご覧いただいた『卒業~スタートライン~』(谷進一監督)では、約50年前の京都の聾学校で実際にあったお話でしたが、本作はそれに先立つお話。2017年7月21~23日『卒業~スタートライン~』を上映した時の様子は、こちらで書いております。とても心がこもった温かい上映会となりました。クリックしてお読みいただければ嬉しいです。
まだ映画の完成版台本が出来上がっていない状態の時でしたが、谷監督から「よしもとの芸人さん“次長課長”の河本準一さんが手話ができるそうです」とお聞きし、ダメもとで京都国際映画祭でお世話になっている“きょうのよしもと”木村深雪社長様に「できましたら、ボランティアで河本準一さんに手話の特技を活かして、1日だけでも手話をテーマにした映画に出演していただけないか検討していただけませんか?」と相談を持ち掛けました。これまでの聾宝手話映画の作品は、思いに賛同して集まってくださった方々の手弁当で作られてきました。そういう意味で芸能界の方に多額の謝礼がお支払いできない状況を説明してのことでした。
断られてしまうだろうと半ば諦めていたところ、河本さんのマネージャーさんからOKの返事を頂戴することができ、さっそく谷監督に繋ぎました。そのことがとても嬉しかったことをよく覚えています。しかしながら、お忙しくされていること、コロナの影響で撮影が延期されたことなどで日程の調整が難しかったようです。
そして、いよいよ河本さん出演の場面がやってきました。聾者の妻を持つ聴者の役。撮影後に谷さんから聞いた話ですが、映画は待ち時間が長いです。その間の段取り、状況説明を河本さんは自ら進んで聾者の方たちに手話で伝えておられ、撮影現場を和ませてくださっていたのだそうです。テレビでみているだけではわからない河本さんの素顔に接して、周りの人はもちろん、あとで教えてもらった木村深雪社長様も私も胸を熱くし、感動を味わいました。今、河本さんがなぜ手話を学ぼうとしたのか、この映画への思いなどを語ったインタビュー映像がアップされていますので、ぜひクリックしてご覧ください。
手話について「新しい言葉として、みんなが手話を覚えれば、誰ひとり取り残さない社会になるんじゃないかな。」「楽しく覚えれば理解し合える社会を作れるかなと思います」と河本さん。そして最後に「そういう意味も込めて、この映画を楽しくご覧になっていただければいいと思います」と締めくくり。改めて、河本さんって、いい人なんだなぁ💛と思います。
私がこの映画に多少なりともかかわったのは河本さんだけですが、時代劇でお馴染みの栗塚旭さんも主人公高橋清の義父にあたる蓮照寺住職役で出演されていて、この映画を気に入って応援してくださっているとお聞きしています。監督はじめスタッフの皆さんや出演者の皆さんの心意気に共感されてのことでしょう。
まだ映画の完成版台本が出来上がっていない状態の時でしたが、谷監督から「よしもとの芸人さん“次長課長”の河本準一さんが手話ができるそうです」とお聞きし、ダメもとで京都国際映画祭でお世話になっている“きょうのよしもと”木村深雪社長様に「できましたら、ボランティアで河本準一さんに手話の特技を活かして、1日だけでも手話をテーマにした映画に出演していただけないか検討していただけませんか?」と相談を持ち掛けました。これまでの聾宝手話映画の作品は、思いに賛同して集まってくださった方々の手弁当で作られてきました。そういう意味で芸能界の方に多額の謝礼がお支払いできない状況を説明してのことでした。
断られてしまうだろうと半ば諦めていたところ、河本さんのマネージャーさんからOKの返事を頂戴することができ、さっそく谷監督に繋ぎました。そのことがとても嬉しかったことをよく覚えています。しかしながら、お忙しくされていること、コロナの影響で撮影が延期されたことなどで日程の調整が難しかったようです。
そして、いよいよ河本さん出演の場面がやってきました。聾者の妻を持つ聴者の役。撮影後に谷さんから聞いた話ですが、映画は待ち時間が長いです。その間の段取り、状況説明を河本さんは自ら進んで聾者の方たちに手話で伝えておられ、撮影現場を和ませてくださっていたのだそうです。テレビでみているだけではわからない河本さんの素顔に接して、周りの人はもちろん、あとで教えてもらった木村深雪社長様も私も胸を熱くし、感動を味わいました。今、河本さんがなぜ手話を学ぼうとしたのか、この映画への思いなどを語ったインタビュー映像がアップされていますので、ぜひクリックしてご覧ください。
手話について「新しい言葉として、みんなが手話を覚えれば、誰ひとり取り残さない社会になるんじゃないかな。」「楽しく覚えれば理解し合える社会を作れるかなと思います」と河本さん。そして最後に「そういう意味も込めて、この映画を楽しくご覧になっていただければいいと思います」と締めくくり。改めて、河本さんって、いい人なんだなぁ💛と思います。
私がこの映画に多少なりともかかわったのは河本さんだけですが、時代劇でお馴染みの栗塚旭さんも主人公高橋清の義父にあたる蓮照寺住職役で出演されていて、この映画を気に入って応援してくださっているとお聞きしています。監督はじめスタッフの皆さんや出演者の皆さんの心意気に共感されてのことでしょう。
『ヒゲの校長』は今秋の公開を目標に頑張って制作をしておられます。いずれ各地で公開の折には、ぜひともご覧いただきたいです何卒応援をよろしくお願いいたします‼
【4月4日追記】
2月17日に開始したクラウドファンディングは、最終日の4月3日までに672名の方からの温かいご支援を賜り、5,980,300円も集めることができ成功しました‼ 皆様からの応援を力にして、今秋公開を目指して頑張っておられます。お近くで上映される折には、ぜひともお誘いあわせてご覧ください。
第94回アメリカアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞の3部門で受賞したシアン・ヘダー監督『コーダ あいのうた』の主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)は、家族の中でただひとり耳が聞こえます。小さいころから家族の耳となって家族を支え、家業の漁業を手伝ってきました。そんな彼女が高校の合唱クラブに入り、彼女の才能に気づいた顧問の先生によって「歌をうたう」ことを夢見るようになります。父親役フランクを演じたトロイ・コッツァーは男性のろう者の俳優さんで初のオスカー受賞者に輝きました。
注目を集めた濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』は、見事に国際長編映画賞に輝きました。誠におめでとうございます👏👏👏この作品には韓国の手話が登場します。
『ヒゲの校長』で主役の高橋潔校長を演じた尾中友哉さんご自身が、ろう者の両親を持つ耳の聞こえる子どもCODA(Children of Deaf Adalts)として、手話を母語に育ってこられました。こうした優れた作品を通して、手話への関心が広まればいいなぁと思います。
【4月4日追記】
2月17日に開始したクラウドファンディングは、最終日の4月3日までに672名の方からの温かいご支援を賜り、5,980,300円も集めることができ成功しました‼ 皆様からの応援を力にして、今秋公開を目指して頑張っておられます。お近くで上映される折には、ぜひともお誘いあわせてご覧ください。
第94回アメリカアカデミー賞で作品賞、助演男優賞、脚本賞の3部門で受賞したシアン・ヘダー監督『コーダ あいのうた』の主人公ルビー(エミリア・ジョーンズ)は、家族の中でただひとり耳が聞こえます。小さいころから家族の耳となって家族を支え、家業の漁業を手伝ってきました。そんな彼女が高校の合唱クラブに入り、彼女の才能に気づいた顧問の先生によって「歌をうたう」ことを夢見るようになります。父親役フランクを演じたトロイ・コッツァーは男性のろう者の俳優さんで初のオスカー受賞者に輝きました。
注目を集めた濱口竜介監督『ドライブ・マイ・カー』は、見事に国際長編映画賞に輝きました。誠におめでとうございます👏👏👏この作品には韓国の手話が登場します。
『ヒゲの校長』で主役の高橋潔校長を演じた尾中友哉さんご自身が、ろう者の両親を持つ耳の聞こえる子どもCODA(Children of Deaf Adalts)として、手話を母語に育ってこられました。こうした優れた作品を通して、手話への関心が広まればいいなぁと思います。